長野が好きだ。自然豊かな美しいこの場所が。

あわわ。もうすでに散々書いてきたのに、またしてものっけから愛の告白をしてしまいました。

私の溢れ出る長野へのパッションをどうか大目に見てやって下さい。

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坂勘に出入りしていると、よくこんな言葉を耳にする。

『限界集落、消滅集落、過疎地、移住、地域、まちづくり、まちおこし・・・』

13歳から15歳までの多感な時期を長野の山間の村で過ごした私にとって、長野は特別な場所だ。文字通り「二つ目のふるさと」とも言えるがが、そんなありきたりな表現では言い表せられない想いがある。何だか上手く言えないのだけれど。

しかし、どんなに想っていようが、昔も今も私は所詮「ヨソモノ」だという意識も拭えない。

そして、長野が好きだ好きだと言っておきながら、今だ移住もせず、何の貢献も出来ていないとちょっぴり後ろめたさすら感じている自分がいる。

そんな私が、地域と人を繋ぐことを実践し続けている坂勘店主のたつみくんの広―い背中を、尊敬と羨望の眼差しで見ていることを、彼は知っているだろうか。

すごい、頑張って・・!私の分まで。たつみ君なら、きっとできる・・!

私の熱い視線の先に、彼の広―い背中があることをシェアメイトのみんなは気づいているのだろうか。

(すみません、2.5倍ぐらい盛りました)

私には、長野の地域おこし等とは異なる分野で頑張っていることがあり、その仕事を続けていきたいと思っている。

今すぐに愛しき長野のために、地域のために行動することはできないのだ。

そう、思っていた。

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最近、『山に連れて行ってください』と言われることがちょくちょくある。

坂勘に関わっている人の多くは他県からの移住者であり、長野のいろいろな場所に行ってみたいと思っている人たちなどから。

実際に坂勘メンバーを連れ、山登りをしたことも。

あれ?これってもしかして、長野をもっと好きになってもらうために私も貢献できているのかな。

彼らが地域を知るために私は一役買っているのかな・・?

『できない』と決めつけていたことに、微力ながら貢献できているかもしれないことに気づいて一人ほくそ笑んでしまった。

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私の今年のテーマの一つが「アウトプット」をする。ということで、その一環でこのブログも書いている。大きな独り言のようなものだ。

この前、元坂勘シェアメイトの湯浅さんのライブ配信に出させてもらったのもその一つ。

アウトプットってしてみるものですね。

自分の考えを正直にさらけ出すことで、反応してくれる人って必ずいる。

その中には、拒絶、拒否、否定、反感・・なども勿論あるだろう。私は今までそれが怖くてできなかった。

でも、思い切って普段自分が考えていることを声に出してみたら、意外なところから好意的な反応があって、驚くことが多かった。

『マイさんの話を聞いて自分も行動して経験を広げようと思いました。それから山にも登ってみたくなりました』と連絡をくれたのは、元坂勘シェアメイトの背骨くん。

塩尻で背骨コンディショニングをしているナイスガイ(死語かな・・)だ。

彼は、八ヶ岳のお膝元出身ながら、私に「八ヶ岳ってどの山ですか?」と衝撃的な質問をしてきた過去がある。

(ちなみに「八ヶ岳」という名前の山はなく、いくつかの山々の総称である。そして、彼の生まれ育った町から目の前にドンっと見える)

他県の人のみならず、長野県内の人にも私がきっかけで山に足を運んでもらいたいと思ってもらえるなんて。

これほど嬉しいことはないじゃない。

「よし、山へ行こう!!」

そんな運びで山へ行くことになった。

メンバーは、件の背骨くん(ナイスガイ)

坂勘シェアメイトのたっちゃん(アーティスティックな舞台人)

坂勘二拠点メンバーのラタさん(私の誘いに愛知から参戦)

熟考しましたとも。

「山登り」というものをほとんどしたことのない背骨くんが「ツライー嫌だー!」と思わない程度に上りごたえがあって、変化に富んでいて、眺望の良い山‥。

出した答えは、諏訪と伊那の間に位置する守屋山立石コース。

山頂まで1時間半と程よいコースながら道中には巨石がいつくもあり楽しめる。

天気が良ければ、山頂からはアルプスや八ヶ岳を見渡せる場所だ。

これは12月に撮った山頂からの写真

よし、山ごはんを振舞おう。

長野らしいものが良い。県民のおやつである「おやき」にしよう。

作っている間のおつまみは、乾いた喉に嬉しいミニトマトと汗で失ったから塩分補給に塩ゆで枝豆。

炭水化物もしっかり摂らなきゃね。

ホタテの塩焼きそばだ。

旬のトウモロコシを使ってご飯を炊こう(失敗しました・・)

「おやき」を焼いたら「おやき焼き」?「焼きおやき」?

汗をながして登ったあとの栄養補給は五臓六腑に染みわたる。

美しい景色をみながら食べるご飯は最高だ。

彼らも、そう思ってくれただろうか・・。(ドキドキ)

梅雨の合間ということもあり、アルプスは雲がかかっていてあまり見ることはできなかったが、山中では、巨石や花などに出会え、みんな楽しんでいたように思う。

山登りってなにも、高い山を登ることだけが目的じゃない。

苔や花を愛でたり、山ご飯を楽しんだり。

それぞれの小さな楽しみがいっぱいあっていいのだ。

きれいだね。と誰かが言うたびに、私は大きくうなずく。

自分の好きなものや好きなことを、ほかの人も好きになってくれたら、なんだかとても嬉しい。

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そう言えば、今回たまたま男性ばかりと行くことになったのだが、会話や行動がTHE男子で面白かった。

バイクの話題で盛り上がったり(私は、まったくついていけません・・)

下山後は、上半身裸になって汗を拭きだしたり(できることなら私もしたい)

極めつけは、おっぱいだ。

帰りの車中で、こんな話になった。

「子どもの頃、車の窓から手を出すと手がちぎれるって言われなかった?」

「あー!言われた言われた。」

「時速60㎞で走る車から手を出すと、おっぱいの感触がするって話ありましたよね。」

私:「・・!?」

んなわけ、あるかい!と頭ごなしに否定するのもあれなので、私もやってみた。

恐る恐る窓から手を出して、風を掴むように手のひらを広げてみる。

確かに何か柔らかいものを触っている感じが・・しなくもない。

うぅ・・!背徳感!!

おっぱいの感触を感じていることに背徳感を感じたわけではない。

「車の窓から手を出すと手がちぎれる」と言われ、タブーである行為だと信じていたから生じた感情である。

そんな私をよそに会話は盛り上がる。

「時速60㎞だとDカップぐらいしか感じられないかと思って。時速130㎞出るフジヤマ(ジェットコースター)に乗ったとき、友だちと手を広げながら乗ってみたんですよ!」

あぁ!(涙)男子って・・!!

永遠の少年たちよ。また、行こう。