早いもので、私が長野県塩尻市贄川にあるシェアハウス坂勘に拠点を置いてから、1年が過ぎた。
コロナ禍の自粛期間を除けば、ほぼ月2で坂勘に行っているので、県外に住む二拠点メンバーとしては、プレミアム会員だと自負している。
(二拠点生活って何?と思う方はHPを見てください)
少し、自己紹介をさせてもらうと、私は愛知県在住で、仕事も愛知でしている。多いときは隔週で、坂勘に来る生活を送っている。長野には他にも友人のゲストハウスや家や愛知県内にある実家にもよく出没しているので、実際には多拠点生活だ。
私は決して、都会の生活より田舎に憧れているわけではない。都市部の生活に疲れているわけでもない。
それぞれに良さがあると思っている。
私が住む愛知県の街は、「住みよさランキング」県内№1、全国でもトップ10に入る街で、実際にとても住みやすい。ほどよく都会で、利便性が良く、ほどよく自然にもアクセスできる。そして、市の人口の平均年齢が38才と全国で一番若い街であり、街にとても活気がある。
私は、愛知での暮らしも気に入っている。
では、なぜ二拠点生活なのか?
愛知で大好きな仕事をしながら、これまた大好きな長野に居場所ができる。
私のライフスタイルとマッチしたからだろう。
では、坂勘の魅力とは?
『できるだけ、面白いことをしている人と多く繋がりたいっ』
私は、いつもそんなことを掲げて行動しているわけではないと思う。
ただ、坂勘に来ると誰かしら「はじめまして」の人がいて、興味深い話が聞けたりして、私自身が受け身であっても勝手に出会えるので、二拠点会員ってラッキーと思っている。
(自分が進んで動かなくても、面白い人たちが向こうからやってきてくれるのだから。)
自分の家以外に「おかえりなさい」と言ってもらえる場所がある生活って素敵じゃないですか?
はじめましてじゃない人たちとする会話も楽しい。
シェアメイトたちの日常は変化に富んでいるので、会うたびに、始めた新しいことについて聞かせてもらえたりする。私が、今まで、あまり他人には話さなかったような事も日常会話の中で自然と話してしまったり。
ここでは、「一度会ったら友だち、二度会ったら家族」なのだ。
なぜ、「家族」なのかと言うと、一緒に食卓を囲むからではないかなと私は思っている。とても個人的な見解なのだけれど。
特にルールがあるわけではない、その日にシェアハウスにいる人で食べたい人が一緒に食事したり食べ物をシェアしたりし一緒に料理したりする。
みんなでリノベーションしたという坂勘のキッチンとリビングは、とても居心地が良い。
私が気に入っているポイントは、リビングにいる人と向き合える調理台とシンク。皿洗いが苦手な家事ナンバーワンの私でも、ここでなら不思議と嫌ではない。
今日、〇〇君はいるかな?〇〇ちゃんはトマト料理が好きだったよな。
私は長らく一人暮らしの身だが、誰かを思って料理を作るのって、何だか幸せだ。
「ただいま!」
そう言って坂勘の玄関の扉をガカガカ開けると、
「おかえりなさい。」
「今日、マイさん来るって言ってたから、お酒買ってきました。」
「マイさん来るって聞いたから、私も来ました」
嬉しいなぁと思う。
コロナ禍で私が再認識したことの一つが人との繋がりに自分が重点を置いているということだ。
だから、私はそれを大切にする。
自分自身の生活で、本当に必要なものは、おそらくそう多くなくて、『これがあれば大抵幸せじゃん』ってことを自身でちゃんとわかっていたいなぁと思う。